名古屋は今池、ライヴハウス“TOKUZO(得三)”発行の月間誌(2004年10月号)に
敬愛する“やしきたかじん”さんのことを書きました。以下、転載します。

TAKAJIN THE BEST
〜My memory〜
/やしきたかじん

(POLYSTAR/PSCR-6130)

 我が家のヘビーローテーション 雷門幸福の巻(落語家)

 TAKAJIN THE BEST 〜My memory〜 / やしきたかじん

 こんばんは。私は名古屋に3人しかいない落語家の一人、雷門幸福(かみなりもんこうふく)と申します。訳あって昨年名古屋に来ました。いわゆるリストラです。落語の世界ですらリストラがあるのですから、世の中いかに不景気であるか詳しく検証するまでもございません。

 活気あふれる大須。そう、今はあの界隈で唯一出遅れた大須演芸場に定期的に出演しております。見た目、とても入りずらいかとは思いますが、どうぞ気軽にお越しください。昨年に比べてお客さんが多少は増えてます。
 
 普段の私は洋楽一辺倒。そんなわけで同業者で話の合う人は皆無です。そんな私のここ最近のヘビーローテーションはというとこれが実は邦楽。ロックでもポップスでなく強いて言えば演歌に近い。これが、やしきたかじん。都会派歌謡曲!! どなたもそうでしょうけど、本業が歌手であるこの人への入り口は毒舌タレントとしてのもの。昨年私は東京から引っ越してきたのですけど、今は東京ではこの人の番組を一つも観ることができません。所変わればテレビも変わる。ここ名古屋で久方振りにお目にかかったたかじんの毒舌トークに私は一発で惚れ込んでしまったのでした。必然、本業のたかじんにも触れることになりました。一言、うまい! えぇ声やわぁー。テレビのイメージと歌手としてのイメージのギャップがまたその惚れ込みに追い討ちをかけるのです。この盤の副題“マイ・メモリー”とはそう、冬のソナタ挿入歌の日本語版第一号なのですぜぃ。国民的ブームに火がつく前から歌ってるのだけど、ブームの火がこちらまで引火しなかった。世間は厳しい。

 この中でも有名なのが“東京”。歌詞にある“♪祈るよに、今日も灯が、ともる東京”ってじーんとくるねぇ。名古屋からもこんな情緒を醸す曲ができないものか? そんなことを思いながら今日も私は演芸場に灯がともるよう祈るのであった。ノンフィクション。

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