平成17年8月19日。名古屋の奇才、大東両閣下がNHK−BS2の「まるごとガンダム」に日帰り出演。
大須一の不規則発言王が生番組に。その行状を一挙公開!!



行きの新幹線。台本をまじまじと見る閣下。
「通信教育は苦手だがね。」
つつっ、通信教育?
解説しよう。閣下の言う通信教育とはつまり、東京・自宅間のFAXでのやりとりのことを言う。

「1分で切れというから、あんたぁー!! おにぎり食べてる時間はないがね。」とバリバリ紙を切り始める。
「1分だと、佐渡おけさだがね!!」
ささっ、佐渡おけさ?
解説しよう。東京から「1分で切れるものを頼む」と指示されているとのこと。ガンダム特集で佐渡おけさを切ることに何ら疑問を持たないところが、奇才大東両閣下の真骨頂なのである。

「時間かかってもいいですから、ガンダムキャラを切ることに集中してください」と粘り強く説得。結果、左の通り。
これが1分で切れるわけねぇっつーの。

車内制作。第二幕。

閣下IN山手線。
さすがに、在来線だとお行儀がよい。

原宿を降り、一路NHKへ。
右は代々木第一体育館。

「ガンダムったら、ショッカーだがね」という金言を口にし、黙々と紙切り道に没入。

「特別に机を作りますから」というNHK側の申し出を「わしゃ、この自前のセットで紙を切り続けてきたんだがね。要らん!!」と閣下が却下。大NHKの論理もこの閣下にだけは通用しない。

「どうでぇー」と、自作の作品集を前に記念撮影。しかししかし、事件勃発!!
閣下はこれら作品群を事前に郵送した際、一枚一枚丁寧にビニール袋に入れ、尚且つ、その上からキャラクターの名前を書いたテープまで貼っていたのだ。にもかかわらず、それらビニールから作品が取り出され、貼り出されているを見るにつけ、みるみる機嫌が悪化してしまったではないか!
(照明が反射しないよう、当然の配慮なのだが・・・)
急いで説得。「先生は芸暦還暦。テレビの芸暦、半世紀以下。先生のお心遣いがテレビなんぞに分かるわけがないじゃないですか」と。
「んん、そういうもんやろか・・・。」
と閣下、しぶしぶ納得。事なきを得る。

「あんたー!! あのガンダムの前で記念撮影とらないかんがね」と緊急撮影。
今、演芸場のテケツに張り出されてる写真はこれになってます。
手に持つはさみに注目。ダイソーの100円はさみでメジャーデビューしたのは世界広しといえども、閣下をおいて他にない。

モリゾー・キッコロの着ぐるみもびつくりの、ガンダム着ぐるみであった。

閣下は元来、浪曲師です。紙を切りながら節をうなります。自筆のカンペです。
しかし、これがあっても「♪燃え上がれ×3、ガンダム」以降の歌詞が覚えられません。このまま放置しては、カンペをまじまじと覗き込む様子がテレビに映し出されてしまいます。
しかたないので、「“♪燃え上がれ×3、ガンダム”だけは冒頭でうなって、以後は閣下自身で歌詞を作ってください」と指導。「どう、唄えばいいかね?」の問いに
「なんでもいいんです。キャラにふさわしければ。縦横無尽、人類最強、八紘一宇、鬼畜米英。何でもOKです」ったら本番で、「荒野を駆けるガンダムゥ〜」とうなってらっしゃいました。

本番間近。今更台本読まれても・・・。

仮想司会者を私がやってます。この稽古を合計30回ほどやってます。マジです。戸塚ヨットスクールの力を借りずとも、忍耐がみっちり養われます。
「先生、シャーは切れますか?」
「あんたぁー、ガンダム切ってシャー切らなんだらそれこそ、“仏作って魂入れず”だがね」って、合ってるようで間違ってるようで・・・。

事前に郵送の作品群の中の一枚。リハーサルで古谷徹氏が「アムロも切ってくれないかなぁ」と漏らしたと聞きつけ、急いでこの一枚を楽屋に取り寄せる。

拡大図です。アムロとセーラです。
ちなみに製作に40分かかるらしいです。
演芸場で注文されても、時間の都合上切れませんので。

ついに実現!!
閣下と本物アムロ、古谷徹氏との記念撮影。
紙切りはちゃんと古谷氏本人に贈呈されました。
「うわぁー、家宝にします」と古谷氏。

閣下、これはまさに金字塔ですぞぉー!!


総評
これにて閣下が、生放送にも対応可であることが証明されました。
しかし今後は、特別調教師の雇用込みでの予算策定を切に希望します。


TOPへ戻る