西暦2005年1月、楽屋で出番待ちしていたジダイマスターこと大東両先生に私は持参していたガンダム本を見せ、 無茶な、お願いをした…。
「先生~!これ切ってくださいよ~!」
ジダイマスターは本をマジマジと見ると 紙を切り始めた…
これが、その時の作品である。
↓
「これは難しい…、
コイツは何というヤツなんじゃ?」
「はい、シャアって言うんっすよー。」
「ほう…シャアかぁ…。」
1ケ月後の2005年2月上席初日…。
大須演芸場の楽屋。
私の顔を見るなり先生はカバンから
「あれから…色々、自分で研究したんだけど…どうかな?」
と、作品群を楽屋にあるコタツの上に並べはじめた。
私は、その作品たちを見て驚愕したっ!
まさに紙技。
その日、舞台に上がった私は、 1人しかいなかった若きお客様に「この後、紙きりの先生が出て来ます… 。『何かリクエストは?』と聞かれたら「シャア」と言ってみてください…。」
半信半疑だった、その若者は私との約束通りシャアを注文…。
この瞬間、大須演芸場の舞台上で1年戦争が 勃発した…。