2014年1月25日 ヒマラヤ快晴!!岐阜のばあちゃんのコントに大笑いの巻。 | |
昨晩ホテルのご主人が、トレッキングをしない私に最適とヒマラヤを一望できるサランコット行きを薦めてくれました。サランコッとは標高約1500メートルの高台で日の出スポットらしいです。タクシー利用で往復800NRとか。 午前5時15分起床。5時30分、客待ちするタクシーと交渉成立でサランコットへ。途中入山料30NRを払いました。歩いてすぐの第二展望台は人が多く騒がしいのでさらに高地の第一展望台をめざすことにしました。山を登る途中に茶屋がありそこの庭先からの眺めは抜群でした。体力の節約のためここに陣取ることにしました。徐々に東の空が赤く染まり始める中、見下したポカラの町は真っ暗でも山々にはうっすらと明かりが刺しているようでした。地表よりも早く朝日をあびているからでしょう。段々とその全貌が明かとなってきます。雲無し!!視界良好。抜群のコンディションであります。 ↑朝日を浴びた山頂です。 ↑眼下の風景であります。 ↑私も朝日を浴びてます。 私の他に西欧人夫婦が一組。しばらくすると日本語を喋る70歳を越しているであろうおばあさんが一人現れました。おばあさん一人で、こんな高台に?謎です。観察すると、杖の持ち手の箇所をクルクル回し始めました。女座頭市でしょうか?手際よく高そうな一眼レフカメラを杖に装着するではありませんか。手持ちの杖がカメラを支える三脚ならぬ一脚に早変わり。バチバチ写真を撮り始めましたのでした。 山々の頂上が徐々に明るくなる中ほんの一瞬、パッと日がさす瞬間があるようでそれを逃さないよう山の峰に注視します。瞬きするもの惜しいようなそんな一時でありました。 西欧人夫婦の奥さんに山々をバックにシャッターを押してもらい帰り支度をしたその時です。おばあさんが茶屋の青年にカメラを渡し記念撮影をお願いし始めました。ところがなかなか要領を得ません。おばあさんは二つの山が作り出す谷に自分の顔が来るように撮影して欲しいのですが、青年は一つの山の頂上の真下に顔が来るように撮影するのでした。3度はそれが繰り返されたでしょうか。そのたびにおばあさん「違うのよ。あんたダメね。こうしてこうやってとって欲しいの。分る?はい、もう一度」って。純然たる日本語ではおばあさんの方こそ「あんたダメね」であります。まるでコント見たいなやり取りが続く中、痺れを切らしたおばあさんが発しました。「そうだ。あのお兄ちゃんに取ってもらおう」ってあのお兄ちゃんは誰あろうこの私のことです。「えー!!俺かよ」であります。コントのようなやり取りから説明を聞くまでもなくおばあさんの要望を察するので手早く私はシャッターを切りおばあさんに確認を求めました。「どうです?」するとおばあさん。親指突き上げて「グッド!!」だって。そりゃそうでしょう。 伺うと岐阜県可児市から来たのだとか。私がその隣の各務原市(かかみがはらし、と読む)生まれであることを伝えると互いの距離が一気に縮みます。名古屋のパックツアーに参加して来たのだとか。みんなはもっと高い場所を目指して歩いて行ったのですががなかなかたどり着けず、夜明けも近いので中間地点のここに決めたのだとか。日の出に間に合ったことをお喜びのようでありました。写真クラブか何かの在籍で山々の撮影が課題として出ていたらしく、それで熱心な撮影となったというわけであります。恐らくおばあさんは帰国して、晴天、日の出に間に合ったこと、たまたま出会った岐阜の人に撮影してもらったこと等々を写真仲間に土産話をすることでしょう。カトマンズ、ポカラを巡る7日間ほどの旅なのだそうで。日程表を見せていただきましたがこれ総額いくらの旅なんでしょうね?帰国して調べたら約30万円コースでした!!!この世代の年金生活って本当にうらやましいですね。それだけ苦労されたのでしょうから当然の見返りとも言えますが。旅のスタイルは当人次第で、どっちがいいか悪いかではありません。おばあさんお元気で。 山を降りてホテルに戻り、他所でレンタサイクルを借りて市内散策に出ました。ポカラ空港の滑走路を併走する道を北から南へ走りました。もちろん敷地には入れませんが、市内のど真ん中に小ぶりの空港を見るというのも新鮮な体験でありました。 ↑これがポカラ空港です。 ↑選択風景です。油が浮いているような川です。本当に貧しい国なのです。 色々見ましたが中でも山脈博物館は一見の価値ありです。8000メートル級の克服することがいかに苦難の道であるのか、特に凍傷のすさまじさを知ることができます。 ↑山脈博物館の外観です。いやぁいい天気で気分がいいですね。 ↑長野県駒ヶ根市ブースです。このブースに私、釘付けです。 日没。ホテルに戻ります。夕飯はホテルのおかみさんの手料理によるネパール料理の定番ダルバート、カレーの定食です。ご飯が日本人好みのしっとりしたものでこれがなかなかいけるのです。ネパールのお袋の味をいただきました。明日早朝出発のバイワラ行きのバスチケットをホテルで受け取りました。550NRです。ちなみにバスが出発するバスパークに切符売り場があり値段を聞いたところ600NRでした。ダイレクトに買う方が高いってなんなんでしょか?ローカルルールなのでしょうか。気にしないことにしました。 ホテルの日本人客にネパール・インド国境付近の詳細についてききました。ネパール人とインド人は互いの国をパスポート無しで行き来ができるのだそうです。国境は24時間オープンでにぎやかなところだそうです。国境からゴラクプールというインドの街に出るのにバスで3時間。ゴラクプールからバラナシに出るのにバスで9時間!!!長いねどうも。鉄道切符を持たない私はバスに乗るしかなさそうです。スマホで鉄道切符の予約に挑みましたが最後の決済だけができませんでした。残念です。明日は早いので早めに寝ることにしました。 |
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収支 | |
タクシー(ポカラ⇔サランコット) 800NR、入山料 30NR、パン 40NR、レンタサイクル 500NR、コーラ1.5L 125NR、パタルチャンゴ入場料 30NR、山脈博物館入場料 300NR、キャッシング +2000NR、プレーンパン 25NR、チョコリング 35NR、ドミトリー2日宿泊代 500NR、バイワラ行きバスのチケット 550NR、ダルバート 150NR 所持金残高 30500円、613NR、75米ドル、トラベラーズチェック250米ドル、28.4MYR、6.8シンガポールドル、2051インドR |
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2014.01.24 2014.01.26 | |
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