2014年2月1日 人生初ダッカ。もう来たくないモード早くも全開の巻。
 午前6時30分起床。昨晩は大須演芸場の一般公演最終日でした。どんな幕切れだったのでしょうか?名古屋の寄席らしい終わり方だったのでしょうか?その点は姫ちゃんがしっかりと取り仕切ったことでしょう。ここバングラデシュにはネットカフェもワイファイフリーもありませんから情報から隔絶された旅になります。妻はさぞや心配していることでしょう。申し訳ない。

 首都ダッカを目指します。ホテルの目の前にあるシャットマタ交差点にダッカ行きのバスが横付けされていました。午前7時バスが出発しました。一気に南下します。とても揺れるバスです。このバスばかりでなくどのバスも揺れます。困るのがその揺れで窓が開いてしまうことです。開くたびに閉めるの繰り返しです。それだけ振動が窓に伝わるのです。

 突然、バリバリと嫌な音がしました。右側面の窓が割れてしまったのです。こんなの生まれて初めてです。すると車掌が涼しい顔で窓を外し始めると、バンバン対向車線に捨てているではありませんか。前方も確認せずにです。日本には天井が落ちるトンネルがありますが、さすがにガラスを撒き散らすバスはありません。大変な刺激を得てしまいました。これでいいのかバングラ?

↑とある停留所のサトウキビジュース売り。これ飲む勇気は今のところありません。

 街中に止まっては客待ちの繰り返しでなかなか距離が詰められません。約7時間で都会の風景となってきました。渋滞の激しさがダッカへの到着を告げます。ローカルバスに乗り換えオールドダッカに到着しました。グリスタン交差点北のロムナというホテル(550TK)に一泊することにして早速観光モードです。

 明日が定休日となる独立記念博物館に行きました。

↑独立記念博物館の入り口です。

 陰惨を極めたパキスタンとの独立戦争の記憶を語り継ぐべく大量の頭蓋骨までもが展示してありました。あれは本物なのでしょうか?彼らにとっての独立は日本人のそれとは違って勝ち取った独立ですから思いは異なります。日本の主権回復の日が祝日でないのがいい例です。敗戦濃厚となるとパキスタンはバングラデシュ(当時は東パキスタン)内の知識人の虐殺に乗り出したといいます。そこまでやるかです。首都のいたるところで国民の団結心を鼓舞するかのようなイラストや国旗であふれかえっているかが理解できます。日本はこの点、少し鈍感ではないでしょうか?与えられた独立ゆえの限界なのでしょう。

 次いで中央駅に行きました。遠いですが徒歩が一番です。リクシャーですら渋滞地獄の煽りを食らう有様です。交通事情は交通の体をなさないほどの惨状です。バンコクのそれもひどかったですが比較になりません。はっきりってこの首都は病んでます。相当病んでます。

↑ダッカ名物大渋滞でございます。徒歩が一番ってこと分りますよね。

↑♪ちょいとお待ちよ車屋さん。

↑街中の風景。

↑市場ではありません。道端です。

↑魚も道端です。

↑ナショナルフラッグキャリアのビーマンバングラデシュ航空の本社です。どよーんって感じです。

↑いかにも発展途上国的な一枚です。

 駅には物乞いの子供が数人。ほとんどが、しゃがみ込み身体の不自由を見せ付けて同情を買おうとしています。仕事振りを観察してみると、場所を替える際には立ち上がって移動し、ここだと思う場所に座りなおして仕事に励むという新機軸な仕事振りではありませんか。よっぽど身体ごと持ち上げて二足歩行させてやろうかと思いましたが大人気ないのでやめにしました。

 次に目指すクルナ行きの列車はないかと時刻表を探します。幸い英語表記の時刻表がありました。1日2往復で、午後7時発のがベストです。バスで15時間かかる道のりを列車は約12時間で到着します。明日の切符を窓口で買い求めると1等座席指定を得ることができました。明日は列車内に宿泊です。

 次に外輪船が発着するというオールドダッカの船着場・ショドルガッドを目指しました。とにかく遠いです。着いた頃には日没を過ぎてしまいました。船着場に入るにはお金がいるとのことなのでホテルに戻ることにしました。歩きたくないのでバスに乗ります。バスの車掌に目的地までいくらか尋ねると相棒らしきものとヒソヒソ話をしはじめ50TKと言い出しました。高いんじゃないかと思いながらもさぁ乗れ乗れとせかすので乗りました。私の隣の客に運賃を尋ねようとしたその時、先ほどの車掌がその客に怒鳴るではありませんか。客はうつむいて黙ってしまいました。その状況から現地語が分らない私でさえも言っていることが理解できました。「おい、本当のことをこいつに言うんじゃねぇぞ」ではないでしょうか。馬鹿馬鹿しいので車掌が余所見をしている隙にバスから離れました。他のバスに乗り換えると10TKでした。やはりやつらは騙す気だったのです。誰が騙されてたまるものかであります。印象悪い街です。ここは。近所で焼きそばを食べて寝ました。
収支
バス(ボグラ→ダッカ) 400TK、バス(オールドダッカへ) 20TK、ホテル宿泊代 550TK、博物館 5TK、鉄道切符(ダッカ→クルナ) 892TK、バス(船着場→オールドダッカ) 10TK、やきそば 90TK、お茶 15TK、水2L 30TK

所持金残高
30500円、1772TK、3175INR、208NR、75米ドル、トラベラーズチェック250米ドル、28.4MYR、6.8シンガポールドル
2014.01.31 2014.02.02
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