2016年09月07日 イラン初日は聖地マシュハド。ガイドの親切が身にしみるの巻。 | |
現地時間午後11時50分ごろ、テヘランのイマームホメイニ国際空港についに到着しました。流石にイランとなると無事入国できるまで緊張しますね。やましいところは何もないのですが。ビザ発給カウンターに行くと深夜なだけに外国人客が十数人といったところでした。中に日本人が4人くらいいました。 ビザ取得に当たってまずは旅行保険に申し込まねばなりません。これが16$。実は出発前にちゃんと保険に入っていればその証明書を見せるだけでこの16$の出費は回避できるのだそうです。帰国後に知りました。これを読んで後日イランに行く方は参考にしてください。次に30日間有効のビザ発給に70$の出費です。正直馬鹿高です。格好の外貨稼ぎなのでしょう。値段は忘れましたがユーロで払うことができ、そっちの方が安く済みます。ここではユーロで払いましょう。参考にしてください・・・っていないか、そんな人。かなりの出費はしましたが無事入国できました。特別緊張したのは映画アルゴを見たからでしょうか。 ↑空港出口は夜中でもこんな感じです。もちろん女性は全身の覆うチャードルを着用してます。慣れない内は威圧感が半端じゃありません。 入国して最初にやること。そう、両替です。普通、空港の両替所はレートが悪く最低限の両替をして街中で再び両替するというのがセオリーですが調べによるとこの空港のレートは悪くなくむしろ良いくらいなのだそうです。信じて100$両替して354万リエル(IRR)になりました。一気に大金持ちって感じです。豆知識ですがあまりの桁の多さに現地ではトマムという別の通貨単位が主流で10リエル=1トマムとなります。つまりリエルより一桁減ることになります。街中の値札がどちらの単位なのか観光客は非常に混乱します。 お金の話が出たついでに重要なことがあります。イラン国内ではキャッシュカードもクレジットカードも使えません。街中にATMはあるのですが全て国内向けです。よってイラン国内の旅費は全て国外から持ち込んだ現金で賄わねかればなりません。いつもの貧乏旅行と違い合計10万円に届くような現金を所持しているのはその理由です。これ盗まれたら完全アウトです!!どうです、イラン旅行って怖いでしょ。あおってどうする。 旅の定石として危ない所、不慣れな所はその場で夜明けを待て!なのですが、どうしても移動しなければなりません。午前5時50分発の国内線飛行機で西の聖地・マシュハドに飛ばなければなりません。ここホメイニ空港はテヘラン中心地から南西50キロ。国内線のメヘラバド空港はテヘラン中心のちょっとだけ西のところにあります。移動手段はタクシーしかありません。一応、地球の歩き方(以降、地歩と表記)には両空港を往復する路線バスが24時間走っているとの表記がありますがあてになりませんし、今はもうなくなっているらしいのです。よってタクシーしかありません。ドライバーの言い値に従うしかありません。空港出口に出るとタクシーがたむろっており、テヘラン中心地までは70万IRR(約2000円)と看板に書いてあります。50キロをタクシーで走って2000円は日本なら激安ですが、イランの物価を考えるとこれは相当ボッタクリなはずです。いずれこの国の相場感は自然と身につくことでしょう。 無事にメヘラバド空港ターミナル4に辿り着きました。チェックインを済ませ搭乗。機内食をおいしくいただき午前7時20分、マシュハド空港に降り立ちました。せわしい移動ですがなぜ用意周到に国内線の予約を事前にしたかというと、ここマシュハドはシーア派の一大聖地で季節を問わず人が押しかけるのだそうです。よって飛行機も列車も常に満席。早めに抑えないと辿り着けない場所なのです。イランに行ってマシュハドに行かないのも馬鹿馬鹿しいので、日本にいる間にイランの国内線を予約しようと考えたのです。ところが、この取り方がよくわからない。英語表記のイランの航空会社のHPで申し込もうとするも決済できずしばしお手上げでした。あきらめずに続けるとバルセロナに本社があるというここでなら買えそうであると分かりました。マハーン航空という会社のチケットを往復で申し込み決済もできました。Eチケットの送付が遅いと悪評がネットで見られましたが、どっこいすぐにメールで送られてきました。やるじゃんeDREAMS。復路は翌日午前10時台出発の便を取ったのですが後日しれっと「午後3時発に変更されました」って勝手に変更すんなよ!!!あきれ返りましたが完全に泣き寝入りです。 ↑マシュハド空港に着きました。歓迎されてます。 タクシーでマシュハドの中心地にして唯一の見所と言っていいハラメ・モッタハル広場に移動しました。ここはシーア派8代目エマームのレザーの聖墓を中心にした宗教施設です。国内はもちろん国外からも聖地巡礼の信者が押しかけるのです。 背負いの荷物が邪魔なので早々にホテルを探します。一泊してただ寝るだけなので安宿で十分です。相場が分からず数軒まわりましたが一番安いので70万IRR。平均で100数十万リエルでした。地歩に書いてある値段と全然違うので驚きました。なるほど、相当なインフレがすすんでいるのか。初日に実感しました。地歩に書いてある最安の宿、一泊70万IRRに決めました。専用のトイレとシャワーがついている以外はどうにもならない部屋です。インドで泊まるそれとレベルは変わらないのですが約2000円もとるという厳しい現実。先が思いやられます。 では早速ハラメ・モッタハルを見に行きます。イスラム教信者ではない者として覚えておかねばならないのは、モスクには入れるが廟つまりお墓には入れないということです。ハラメ・モッタハルはイマーム・レザーの廟なので入ることは出来ません。しかし、国際関係局のガイドが付き添えば立ち入り可能です。無料です。それでも、エマーム・レザーの聖墓の屋内には入ることは出来ません。 ガイドの男性は実に親切な方でつたない言語力の私にも分かりやすく説明をしてくれました。加えて、日本語表記の冊子をいただきました。もちろん無料です。どうか我々の信仰を正しく理解してくださいという願いが込められているのでしょう。 広場内には神学校があり博物館もあります。博物館の見学をお願いすると快くガイドしてくださいました。必見は絨毯博物館なのですが、どういうわけか午後12時30分に閉まるのです。急ぎ足で案内をしてくださいました。 ↑これ、絨毯です。 ↑こんな感じでいかにも高そうな絨毯がこれでもか!と展示されてます。 ↑見にくいですが中央の金のドームの中にエマーム・レザーの聖墓があります。 ↑集団でお祈りをする広場です。 短い時間ではありましたがガイドさんのお陰で充実した見学が出来ました。ありがとうございました。 郊外にも少しは見所もあるようですがこの広場を見たらマシュハド観光はお終いです。あとの時間はどうしましょう?歩き回るしかないですね。 広場の近くにバザールがあります。アーケード付き商店街です。バーザーレ・レザーといいます。香辛料とか服とか香水とかいろんなものが売ってます。500メートルくらいはあったでしょうか。いやもっとあったかもしれません。 ↑入り口です。左は革命の父ホメイニ師。右は現最高指導者ハメネイ師であります。国内いたるところに二人の写真が飾られています。 ↑中はこんな感じです。真夏でも快適に買い物が出来ますよね。主に観光客を相手にしてるんじゃないでしょうか。 ↑チャードル専門店。お洒落する余地がありません。 ↑かといって重く苦しい空気に包まれてるわけではありません。勝手に割り込んできます。 ↑この人もそう。 あまりにすることがないので街中を歩き倒します。どうしてもいきたかったのがここ。 ↑トルクメニスタン領事館です。 私はいつかこの国に行きたいと思ってます。独裁者、故・ニヤゾフ大統領の国。首都アシガバッドは全ての建物が白づくめ。太陽の移動を追い続ける個人崇拝像があるという面白すぎる国。ツアーに申し込むと高額であるため、賢い旅人は通行ビザをとり5日間だけ国内を旅するといいいます。いずれこの領事館にビザ申請を願い出る日が来るかもしれません。その予習です。いつ行けるかなぁ・・・。 本当に汚い部屋で就寝。5日の朝以来寝てないので熟睡できるといいのですが、慣れない旅先では経験上それも無理そうです。 |
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収支 | |
イラン旅行保険 -16$ イランビザ -70$ 両替 -100$→+3540000IRR タクシー ホメイニ空港→メフラバド空港 -700000IRR タクシー マシュハド空港→ハラメ(中心地) -100000IRR ホテル -700000IRR ハラメ内の博物館 -10000IRR 両替 -100$→+3540000IRR 残金 5570000IRR、509$、10000円、35.85MYR レート 1$=103円 1$=35400IRR(イランの通貨 リエル) |
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2016.09.06 2016.09.08 | |
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