2017年12月23日 ボストン美術館一点集中の巻
 睡眠導入剤を用いても毎晩眠りが浅く少々つらい。

 朝食のパンは無料で食べられるのでもちろんいただいた。

 ゲストハウスを出てチョコレートのリンツ直営店に行ったが、ニューヨークの直営店ほどの安さではなく買うのを控えたのであった。

 この周辺はボストンの中心地だと思うが超高層ビルも見当たらず正直、名古屋のほうが都会じゃないか?という気持ちがわいてきた。地下鉄の主要路線がチンチン電車であるという街(名古屋で言えば東山線がチンチン電車のようなもの。あり得ない!!)が、名古屋をはるかに凌いで世界に名を馳せているという現実。なぜ、過密化しないのか? ドミトリー1泊で約4000円!という狂乱物価が、過密化を封じる秘訣なのか? 謎である。

 ボストン美術館に到着。再入場かというので昨日の半券を見せたら簡単に入れてもらえた。

 館内はフラッシュを使用しなければ撮影可なので、いろいろと中国製のおもちゃみたいなスマホで撮影したが、なぜかほとんどのファイルが消失してしまいました。まぁ大した写真はとってないのでいいのだが。

 この美術館所蔵で最も有名な作品はゴーガンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」。10年くらい前に来日したが、本邦初公開の場所が名古屋のボストン美術館であった。私は見に行かなかったが。その名古屋のボストン美術館も閉館だからね。やはり常設作品がないともたないのか。

 名古屋で見れたはずのものをここボストンで見ることが出来たのだが、逆のパターンもあり。ここボストン美術館にはエドゥアール・マネの作品が5〜6作品あるのだが、最も大きい作品がどこを探しても見当たらず係りの人に聞いたところ「ここにはない」との返答。「あらまぁ」とがっかりしたのだが帰国後、名古屋のボストン美術館にその作品が来日していたのであった。ユニークな体験をしたものだ。

 ボストン美術館というと日本美術の収集がずば抜けていることで有名である。さぞや、素晴らしい作品の数々(特に浮世絵)に出会えるのかと思いきや、これがほとんど肩透かし。油絵と違い、浮世絵は特に常設に耐えられるほど安定したものではないそうで、そのほとんどが収蔵庫に眠っているそうだ。

 今更気がついたのだが、ボストン美術館が所蔵する浮世絵等々の日本美術の名作群は、本場ボストンよりも名古屋のボストン美術館でお披露目されることが多いということ。そういう意味でも名古屋にボストン美術館があったのは貴重なことだったのだ。

 しかし、まったくの肩透かしかというとそうでもない。美術史家の辻惟雄先生プロデュースによる曾我蕭白(そがしょうはく)特別展が開催されていた。名古屋のボストン美術館でも見た作品が結構あったが、本場で見られたのはラッキーだった。これだけの作品がボストンに散逸したというのはちょっと悔しいね。

 ボストン美術館もやはり、全フロアをくまなく見るのはほぼ不可能。閉館時間ギリギリまでねばって見た。

 ゲストハウスに戻る前に(どこだったか?)商業施設に行って何か食べようかと見回ったがこれといってグッと来るものがなく、何も散財せず帰ることに。

 ゲストハウス近所のドラッグ・ストアでリンツが安かったので現金で買ったが失敗した。何と、カード決済だと2.98$引きではないか!! 悔しいのでカードでもう一回買った。

 要するに今日はリンツ以外、何にも買い物をしなかった。食事は?と思われるかもしれないが、朝はゲストハウスのパン。昼は美術館でカロリーメイト。夜は日本から持ち込んだカップヌードル。こんな食事事情では熟睡できるわけないか。もうすぐ帰国だからいいや。
今日の収支
リンツ小2袋 9.98$
リンツ小2袋 7$×115.28571=806円(カード)

残金 46.17$ 2000円
2017.12.22 2017.12.24
Index
TOPへ戻る