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2013年1月21日 アジア一の車窓を堪能。車窓に入場料は課されない。 | |
7時起床。宿にひと気がありませんので鍵を置いて静かに去りました。昨日と同じパンと卵パンを買い込みキャンディー駅に行きました。ここからスリランカ中央部の山岳地帯へ向かう列車に乗るためです。山頂から谷底まで茶畑が広がる車窓は「アジア一の車窓」なのだそうです。英国植民地時代のコロニアル様式を残すヌワラ・エリヤという街を目指します。 観光客向けの1等客車は売り切れでした。2等は売られていましたが自由席だそうです。だったらと最下層の3等客車を買いました(160LKR 約112円)。まず、8時20分発のペラデニヤ行きに15分ほど乗り終点でバドゥッラ行きに乗り換えます。ホームには現地人に混じって多くの西欧人がいます。 ↑キャンディー湖。きれいですね。 ↑キャンディー駅正面玄関です。 ↑手動の時刻表です。実に味があります。鉄っちゃん垂涎のアイテムではないでしょうか? 私は鉄っちゃんではありませんが。 ↑プラットフォームです。 ↑キャンディー駅で記念の撮影。 ↑中継地のペラデニヤ駅はこれから来る列車を待つ人でごったがえしています。 列車入線の動画をどうぞ。 バドゥッラ行きに乗りましたが2等も3等も満員です。しばらく立ち見です。進行方向右側が絶景車窓であろうと思われますがなかなか空きません。しばらく左側の席に座り、絶景ポイントが来たところで席を立って写真に収めました。 ↑3等車内は満席です。 ↑左側の車窓は単なる坂。これでは乗車した意味がない。 ↑一方、右側はこれ。この差は大きいですよね。右側の席、空かないかな? 駅に停車するたびに右側をキョロキョロ。隣のおじさんが不審に思ってか、 「旅人よ、何がしたいのだ?」 と聞いてきます。 「いや、右側の席で車窓を楽しみたいのよ」 って言わなくたってわかるでしょうに。2時間くらいで空きましたでしょうか? 急いで席を移ります。 ↑ようやく景色を独占。山をゆっくりと登る列車のスピードが丁度いい。 ↑途中駅での一枚。狭い! ↑山肌にポツリと駅が出没。降りたお客さんが集落に徒歩で向かいます。 ↑BS TBS 世界の夢列車に乗ってに出てきそうな風景です。 動画でもお楽しみください。 急斜面に敷き詰められたような茶畑が続きます。定点観測なら飽きが来そうなものですが、丁度いいスピードで景色がスクロールしていきますから飽きが来ません。黙々と茶を摘む姿も垣間見られます。なるほど、アジア一の車窓というだけのことはあります。これで112円とは!! あの周遊券は廃止の不快とは天と地ほどの差があります。列車は1時間ほど遅れています。こういう遅延はむしろ歓迎ですね。 しかしよいことばかりは続きません。お腹が「キタッーーー!!」であります。でもバスではないので一安心。トイレに飛び込みます。今度はちゃんと鍵があります。ズボンを下ろして下を見るとトイレの穴から動く地べたが見えました。鉄道補修の作業の苦悩がしのばれます。思いのほか発展していると感じるスリランカですが衛生面ではまだまだですね。腹痛も治まったと思いきやまた急襲。再びトイレへ。困ったものです。 1時間遅れでヌワラ・エリヤ近郊のナヌ・オヤ駅に着きました。 ↑高台からナヌ・オヤ駅を撮影。 ところが降りたとたんにまたもや急襲。プラットフォームの観光客用の待合室にトイレを発見。飛び込みました。これでもう安心でしょう。改札口を出るとひと気はなくワンボックスのチャーターの運転手が勧誘にきます。 「400LKRでどう? カムオン!!」って。 乗るわけないじゃないですか。そんな値段で。さて、どこにバス停があるのでしょうか?心細く歩いていくと2分くらいでバス停が出てきました。しばらくしてバスが来ました。どうやら始発のようです。バスに乗って出発を持っていると何と、またもや急襲。今度はピンチです。急いでバスを降ります。すると、急いでいる客と間違えられトゥトゥクの運転手とかが群がってきます。振り切ってトイレを探しますがありません。駅には切符がないと入れないとか。しかたがありません。あれです。あれの決行を覚悟しました。野○ソです。水がないので近くの店で水を買いました。 「水買うからトイレ貸して」 「ダメ!」って。 だったらここでは買わない。別の店で水を買いました。荷物を背負い、ベストポジションを冷汗をかきながら探しましたがひと気のない草むらがなかなか見つかりません。歩くうちに駅の北の踏み切りに出ました。向こうに駅が見えます。光明が刺し込みました。鉄路で駅に戻ればいいのです。先ほどのトイレに急ぎました。待合室のノブに手をかけて開けます。ところが!! 鍵がかかっているではありませんか。なぜ? 万策つきました。辺りを伺うとホームの向こうが草むらです。決めました。鉄路を横切り草むらにしゃがみました。 ↑向こうの草むらがその現場です。 もうすぐ41歳の前厄。この年齢でとうとう野○ソをしてしまいました。 バスに乗ってヌワラ・エリヤに着きました。銀行で3000円分の両替をしました。次にバスに乗って近郊の紅茶工場を目指しました。キャンディー方面に戻るバスに乗ること30分でケリーブルーにある紅茶センター着きました。 ↑マックウッズ・ラボケリー・ティーセンターです。 ↑無料で女性職員が工場案内をしてくれます。ただし英語です。あまり理解できませんでした。 ↑ここで紅茶が味わえます。お土産店も併設されています。 ここで妻とKさん用にお土産を買いました。茶葉を粉々に砕いたミルクティー用の紅茶です。空港で買うと高いですから。日没も迫ってきましたので急いで工場を離れます。 ↑工場の目の前はこんな様子です。 道路に出てみるとさっきまで停車していた数台のバスが一台もありません。まずいです。バスがもう終わってしまったのでしょうか? 頭の中にトゥトゥク運転手のいやらしい笑顔が浮かんできました。「あんちゃん。これに乗らないとここに野宿になるよ。街まで500LKRね」何てのです。嫌ですそれは。 近所に商店がありました。おじさんがいたので聞きました。 「キャンディーに行きたいのですが、私はヌワラ・エリヤに戻るべきですか?」 と。すると、 「違う。ここで待て。すぐ目の前にバスが来るから」 「本当ですか? ありがとうございます(笑)」 30分は待ちましたでしょうか? その間横切るバスを止めては「キャンディー?」と聞き倒しました。ようやく目的のバスが来て乗ることができました。鉄道で4時間かかった道のりをバスは半分の時間で行きます。満員でしたからしばらく立っていましたが、何しろうねりにうねる山道です。体のバランスを保つのに苦労しました。しかし、まわりにいるお客さんは屁の河童なのです。体の軸がぶれないのです。慣れでしょうか? これには驚いてしまいました。 午後8時。空は真っ暗。キャンディー駅となりのバスターミナルに着きました。今晩はここには泊まりません。深夜発の列車でコロンボに移動します。つまり体にはキツイですが宿泊代が浮くのです。9時にはレストランが閉まってしまいますから、近所のムスリムのレストランでエッグビリヤニを食べました。たいしておいしくありません。9時を過ぎて街をしばらく散策。あまりウロウロしては危険かと思いキャンディー駅に移動しました。出発の午前1時30分までは3時間以上あります。駅のベンチに座って待っていると周りのベンチは人で埋まっていました。列車待ちかと思いきや地元のホームレスっぽい人たちでした。私のように深夜に移動をもくろむ観光客は皆無です。待ち時間の長いこと長いこと。早く来い来い1時半。 |
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収支 | |
プレーンパン 20LKR、エッグパン 90LKR、列車 キャンディー→ナヌ・オヤ(3等) 160LKR、水1.5L 60LKR、バス ナヌ・オヤ→ヌワラ・エリヤ 23LKR、両替 3000円→4040LKR、バス ヌワラ・エリヤ→紅茶工場 50LKR、紅茶 2缶 1000LKR、バス 紅茶工場→キャンディー 80LKR、プレーンパン 20LKR、バナナ 110.5LKR、みかん2個 73.5LKR、レオンビスケット 70LKR、エッグビリヤニ 110LKR 残り 25400円、67米ドル、T/C 300米ドル、3229LKR、18MYR、261000IDR |
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2013.01.20 2013.01.22 | |
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