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2013年1月23日 帰国の空港で怒りが頂点。かくなる上は・・・。 | |
昨日、訪れたホテルはどこも「明日のチェックアウトは何時だ?」と聞いてきました。そんなのはコロンボだけです。そこまで気にする理由は何でしょう? 理由不明です。 コロンボ博物館に行くことにしました。開館時間が9時なので8時半ごろにチェックアウトしました。歩くには遠すぎるのでバスで行くことにしましたがしかし、どのバスに乗ればいいのか見当がつきません。ターミナルに行ってそこら中の人に質問します。バス職員っぽい人が目の前のバスに乗れといいます。乗りました。出発してしばらくすると車掌が「ここだよ」と声を掛けてくれました。降りるとそこは博物館のすぐとなりでした。さっきのバス職員のおじさんが私の行き先を車掌に伝えていたようですね。スリランカ人は北インドの人達と違って親切な人が多いです。 ↑博物館の外観です。 博物館の入場料500LKRを支払いました。中はさほど広いとはいえない博物館でしたが、スリランカの先史から、アヌラーダプラ期、ポロンナルワ期、コッティ期、大航海時代と展示されています。英語表記なのでさほど勉強にはなりませんでした。写真撮影は別料金なので見て回るだけにしました。 午前11時。博物館を出ました。今夜のシンガポール行きのフライトは午後11時15分発ですから一日たっぷりコロンボに滞在できるのです。しかしあまり見所はありません。そこで、市内の紅茶局へ行きました。ここはブランド紅茶が定価で販売されているのでした。ここでお土産用のティーバッグ大小を1箱ずつ買いました。ここで850LKRを散財したのでいよいよ手持ちが410LKR(約287円)になり不安になってきました。 やっぱり私は貧乏です。どこへ行っても貧乏です。昼も夕方も食べるのをやめにしました。駅までの道も徒歩です。途中ヒルトンホテルのロビーを見学しました。この国の平均的庶民にはこの豪華さがどのように映るのでしょうか? 私も決断すれば泊まれないこともないのですが生まれもっての貧乏性です。風呂入って寝るだけの場所に2万円や3万円も払う必要があるのでしょうか? コロンボ・フォート駅隣の市場を散策しました。完全に庶民のエリアです。女性一人で歩くのは少々きついかもしれない雰囲気です。しかし、こういうところに足を運ぶのが私は一番好きです。理由はよくわかりませんが。 ↑市場です。国内最大の駅から徒歩5分のところにこんな風景が見られます。 ↑コロンボ・フォート駅前の景色です。「うわぁー!!」っという感じですが、これが近代化されると私にとっては魅力半減となってしまいます。ここで暮らす人達にはもうしわけないことですが。 ↑こんなバスが活躍中。日本車が本当に多いです。 市場見学を終えると雨が降ってきました。「南アジアにも雨が降るのか」と今更気がつきました。やむのを待つと午後6時を過ぎました。少し早いですが空港に向かうことにしました。駅に昨日預けた荷物を取りにいきます。控えを職員に渡すと100LKRを請求されました。訳を尋ねると 「2日分追加だから100だ」 と言うのです。いや、一日追加だから50じゃないのか? よく分かりません。 「控えを見ろ。21日と書いてある。今日は23日だから2日分だ」 控えを見ました。確かに21日と読めます。納得して100LKRを払い外に出ました。しばらくして、やはりおかしいと思いました。預けたのは22日の朝なのですから。とはいえ50LKRは日本円で約35円です。皆さんならどうしますか? 言葉の通じない海外で35円をどう扱うでしょうか? 普通は諦めるのでしょう。それでは面白くないので再交渉することにしました。戻った時点でさっきのおじさんがいなければ試合終了です。行くとおじさんが新聞を読んでいました。 「やっぱりおかしいです。私は昨日の朝に荷物を預けましたから。50返してください」 「いや、ここに21日と書いてあるではないか」 「それは、昨日の職員の書き間違えです」 話が平行線のままです。そこで一つひらめきました。昨日チェックインした駅前のホテルの領収書がポケットにある筈だと。ありました!! 見せながら 「ほら。これは駅前のホテルの領収書ですよ。22日って書いてあります。THIS IS EVIDENCE!!」 とっさにエヴィデンスって単語が出てきた自分に驚きました。まったく英語がしゃべれないにもかかわらずです。人間は内に秘めたる能力を使い切っていないのかもしれません。 ようやくおじさんも真剣に考え始めました。控えをよく見ると21日と書いてあるように見えてよく見ると22日と記してありました。おじさんもこれで納得。50LKRを戻してくれました。めでたしめでたし。 冷房完備の小型の空港バスは駅前から出ます。100LKRを払いました。これで手持ちの現地通貨は170LKR(約109円)だけになりました。しかし乗ったバスは空港へダイレクトですからもう安心です。飛行機の時間まで相当時間があることですし、この時点で私は緊張を解いたのでありました。通勤ラッシュの時間と重なり北部の空港に着くまでに2時間以上かかりました。突然車掌が「降りろ」と言うので荷物を背負って降りるとそこは普通の道端でした。え!!!! 空港ではないのです。空港行きとバスには書いてあったというのにです。そういえば地歩にバスは空港に行かない場合があると書いてあったのをここで思い出しました。降りると目の前にニヤニヤしたトゥクトゥクの運転手がてぐすね引いて待ってました。 「あんちゃん。空港までどう? 100でいよ。安いよ」 「あぁ、俺もそう思う。」 それだけ告げてその場を去ります。彼らのにやついた顔が「果たして一人で空港に行けるのかなぁ?」とこちらを試しているようでした。幸い時間はたっぷりあるので独力で行くとにしました。 道行く人に聞き倒します。どうやら道が分かってきました。車がどんどん行きかう広い道に重い荷物を背負った異邦人ひとりがせっせ、せっせと歩く姿は異様だったのでしょう。すれ違う空港職員らしき人達が私のことを好奇の眼差しで見ています。 「どこへ行くんだ?」 と笑いながら聞いてきます。 「AIR PORT!!」 と言いました。相手は大笑いしていました。歩くこと十数分。空港出発ロビー入り口に着きました。あまり徒歩で来るような場所ではないようです。 中に入ると両替商が数軒ありました。手持ちは170LKRです。出国すれば何の役にも立ちません。レートを見ると1米ドルを128LKRで売ると出ています。130を1米ドルに買えて40を旅の思い出にしようと決めました。とある両替のデスクで130を見せて米ドルに替えるようお願いしました。うちではやってないといった反応でした。違うところにいきました。おじさんに絶句され且つ笑われました。するとおじさんがおもむろに「ほら1米ドル」とデスクにポンと置きました。交換してくれました。しかし、ここに署名してくださいだのレシート渡されるだの当たり前の手続きはなにもありません。もしかしたらあの1米ドルはおじさんのポケットマネーなのかもしれません。お釣りの2LKRの行方はさすがに聞けませんでした。替えてくれただけでもありがたいことです。スリランカ旅行の際はみなさん、ハットン・ナショナルバンクをご利用ください。相手にしなかったトマスクックはダメです。これで手持ちは40LKRになりました。 入管を済ませ出発ロビーに入りました。水は持ち込めませんしもう外に出ることはできません。そんな客の足元を見てか中の販売価格は高騰します。 ↑こんな具合にです。 70LKRで買える水1.5Lがここでは260LKRと4倍弱となるのです。食事も紅茶も右に同じです。さすがに度を越しておりますので、私一人は断じて屈服しないことに決めました。 昼、夕食と2食抜いている上にこれから乗るタイガーエアーウェイはLCCなので食事が出ませんからできればここで食事がしたいのです。でも散財は屈服することを意味します。そこで、そんなこともあろうかと思い昨年のインド・デリー国際空港の例にならってカップヌードル作戦を決行することにしました。機内持ち込み用のバッグに携帯電熱線、マルチコンセント、金属のコップ、どんぶり、プラスチックの先割れスプーン、カップヌードル・シーフードのレフィルを忍ばせていたのです。 さて、問題は水の調達です。買うわけにはいかないのですが、トイレの手洗いくらいしかなさそうです。しばらく散策するとありました。 ↑ウォータークーラー発見!! 金属のコップに水を注いで電源のところへ持っていきます。 ↑携帯電熱線でお湯を沸かします。 ↑これをスリランカ国際空港のど真ん中で食べてやるぞ!! ↑お湯を注いでついに完成!! ↑満足、満足。 夜の滑走路をみながらのカップヌードル。おいしゅうございました。散財どころか、水代と電気代を頂戴してきました。私は屈服しません。 丁度同じ時刻に成田行きの便がありましたのでロビーには日本人が多くいました。ほとんどがクラブツーリズムの中高年ツアー客です。お金持ってそうです。免税店で 「この前、行ったミラノでは・・・」 何てな会話をしております。格差社会をここスリランカでも痛感いたしました。彼らが日本に帰国したころに私はシンガポールを徘徊していなければなりません。 午後11時15分。定刻に飛行機は出発しました。3時間のフライトで生まれて初めてのシンガポールに降り立ちます。 |
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収支 | |
バス コロンボ・フォート駅→博物館 10LKR、博物館入場料 500LKR、ティーバッグ小 200LKR、ティーバッグ大 650LKR、荷物預け追加料金 50LKR、りんごクッキー 90LKR、バス コロンボ・フォート駅→国際空港 100LKR、両替 130LKR→1米ドル 残り 25400円、68米ドル、T/C 300米ドル、40LKR、18MYR、261000IDR |
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2013.01.22 2013.01.24 | |
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