2014年1月20日 日没後のカトマンズに到着でバス移動に固執。その結末は・・・。 
 7時起床。食パン2枚いただいて外出。本日中にミャンマービザ取得が可能か確かめに行きました。実はミャンマー入国に必要な観光ビザが空港到着時に現地で手に入らないことを知ったのは先週でした。よって今回の旅の最中に取得するしかありません。ミャンマーの観光ビザをクアラルンプールで取得する場合、大使館ではなく、宿から徒歩10分の代行業者に行く必要があります。

 午前8時。受付フロアは佃煮ができるほどのミャンマー人らしき人たちであふれかえっていました。ミャンマー人ならビザがいらないはずですから、彼らはミャンマー系マレーシア人ということになりますでしょうか?受付に尋ねてみるとビザは即日発給で受け取りは午後4時以降。ところが私はこれから午後5時25分発のカトマンズ行きの飛行機に乗らなければなりません。ここでのビザ取得は断念です。残念です。

 そこで、電車に乗って中心地から少し南西にある日本人会の建物に足を運びました。各種カルチャー教室、図書館、日本製品を売る売店、日本食レストラン、幼稚園に大型ホール。最新の新聞も読めて快適な空間でありました。シネコン完備の近所の大型ショッピングセンター・イオンを冷やかして何ら感動のないまま、再びチャイナタウン方面に戻ります。インド人街を歩いてまわりましたがここでもたいした驚きはありません。昨年の香港で見たチョンキンマンションの方が刺激に富んでおりました。飛行機で食べる肉まんをチャイナタウンで買ってGHをチェックアウト。KLセントラル駅に移動してLCCT行きバスでクアラルンプールのLCC専用空港・LCCTに到着しました。

 チェックインをネットで済ませていたので受付カウンターには立ち寄らず入管と荷物チェックを通過します。とっても楽でいいですね。さぁカトマンズ行きが定刻に離陸しました。

↑エアアジアXのカトマンズ行きです。

 機内のネパール人はとてもにぎやかで皆、厚手の上着を着ています。私はヒートテックのようなインナーの上下しか防寒着は持っていないのですからこれはかなりまずいかもしれません。

 飛行機はネパール時間午後7時30分、定刻に着陸しました。もちろん日没後です。初めて足を運ぶ国に日没後に到着するというのはスリルです。何が待ち受けているのでしょうか?まずは寒さが私を待ち構えてました。やはり相当まずい展開です。ここまで冷えるとは・・・。

 入管で15日間のアライバルビザを25米ドルで取得しました。手続き終了を待っていると、入管のデスクに真っ黄色のダウンジャケットが目に留まりました。超厚手。ノースフェイス!!誰のでしょう?制服姿の入管職員の物ではないでしょうね。外国人観光客の忘れ物でしょうか。思案にくれていると手続きが終了してパスポートが手元に来ました。この場を去らねばならない私はとりあえずジャケットに手をかけてみました。職員は無言です。続けて手にして持って歩いてみました。職員無言。自動ドアをくぐり次の間へ行きました。職員無言。職員の持ち物でないこと確定です。ポッケに怪しい薬があったら私はネパールで死刑になるのでまさぐりましたが何も出てきませんでした。綿の中に怪しい薬があってはいけないと匂いをかぎましたが私は麻薬犬の訓練は受けてませんので無意味でした。税関も無事通過。まぁいいかと着てみることにしました。今思えば泥の棒ですね。旅先ではそういう感覚が鈍るんです。ごめんなさい。でもとっても助かりました。

 空港で1000円だけ両替(915ネパールルピー。以降NRと表記。1NR=約1円)して外に出ました。首都の国際空港だから大丈夫だろうと思ったら甘かったです。真っ暗でした。真っ暗の中に男衆大勢。タクシーを使う以外に身動きが取れない観光客の足元を見るタクシー業者と宿のポン引きです。中心地まで500NRだ、400NRだと勇ましい。そんなに高いわけがありません。無視して、大通りを目指して歩きます。搭乗客で歩くのは私だけのようです。街路灯すらない道を歩くのは心細かったのですが、一人しつこくついてくる男がいました。宿のポン引きです。軽くあしらい歩き続けると、リングロード(カトマンズを取り囲む環状道路)に出ました。真っ暗な中、北行きと南行きのバスが止っています。どちらに乗ればいいのでしょうか?悩んでいると先ほどの男が「俺のホテルに来いよ。タクシーに乗ろう」と。「タクシーじゃない。俺はバスに乗りたい」「え?バス?本当か?」「本当だ」「よし、俺が乗せてやろう。ただし」「ただし?」「1回乗り換えるぞ。それでもいいか?」「いいよいいよ。行こう行こう」と交渉成立。北行きのバスに乗りました。乗ること10分。交差点で降りると西に向かう道の側道で次のバスを待ちます。暗闇の中、ヘッドライトが近づいてきました。ヘッドライト以外何も見えません。目の前に来たのは内部を乗り合い用に改造したミニバンでした。発車すると凸凹道を西に向かいます。道も車窓も「これが独立国の首都?」といった衝撃が走りました。こういう刺激が本当に好きなんです私。30分くらい乗りましたでしょうか終点です。男が溜池を指差して「ラーニポカリ」と教えてくれました。安宿が密集するタメル地区の南東すぐのところにいることが確認できました。バス2台に乗って合計35NR!!!タクシー移動の10分の1!!!バスにこだわった俺、偉いゾ!!!

 カトマンズ中心地も腰が抜けるほどの暗さでした。この国は慢性的な電力不足とか。日本にいて街路灯のありがたみに気がつく人は多くないでしょう。日本はいい国だ。よくできた国だ。恵まれた国だ。と、思わずにはいられなくなるというのが旅の魅力の一つなのです。

 15分くらい歩いてタメル地区にある男のホテルに到着しました。

↑タメル地区にあるストゥーパハウスに一泊です。

↑ツインである必要がないのにツインルームに一泊です。寒いんだわ。暖房ないし。

 1泊800NRです。ここまで連れて来てくれたお礼もかねて1泊することにしました。部屋はツインルームでした。共同のホットシャワー完備はありがたかったです。この寒さで水浴びは無理でしたから。洗濯をすませ、日本から持ち込んだカップヌードル・レフィルを食べて就寝です。ちなみに暖房という文明の利器はありません。ひろったダウンジャケットを着込み、毛布を体に巻きつけました。海外です巻きになったのは生まれて初めての経験です。そうしないと寒くて眠れないのです。こんなのが連日続くのでしょうか?これから先の私はどうなるのでしょうか?
収支
クアラルンプールの電車(バンクネグラ駅⇔ミッドバレー駅) 2MYR、両替 1000円→31.4MYR、肉まん2個 3MYR、LRT(チャイナタウン駅から乗車) 1.2MYR、モノレール(KLセントラルまで乗車) 1.6MYR、バス(KLセントラル駅→LCCT) 10MYR、水500ml 1.5MYR、ネパールビザ 25米ドル、両替 1000円→915NR、バス(カトマンズ空港→ゴウサラ?) 15NR、ミニバス(ゴウサラ→ラーニポカリ) 20NR、ホテル宿泊代 800NR、水1L 40NR

所持金残高
31500円、40NR、75米ドル、トラベラーズチェック250米ドル、28.4MYR、6.8シンガポールドル、2051インドR
2014.01.19 2014.01.21
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