2017年12月18日 いざ建国の地・フィラデルフィアへ。今日も忙しいの巻。
 早朝6時35分、ワシントン・ユニオン駅発のメガバスに乗ってフィラデルフィア(9時25分着予定)に向う。ユニオン駅そばに宿をとったのは早朝に歩いてバス乗り場まで行くためだ。

 メガバス。早めに予約すると実に安い。今回は一人1293円。日本よりはるかに安い。アムトラックなんて使わない。

 ところが、バス乗り場に着くとお目当てのバスがなかなか来ない。同じバスに乗る他の客のメールに「本日、バスの出発が遅れます」と連絡が入ったそうでその旨教えてくれた。1時間30分以上待ったか?しかも冬のワシントンで。アムトラックは高くて遅れるとの噂をよく耳にしたのでバスにしたけど、バスもこうやって遅れる。早朝の始発便なのに。運転手の寝坊だな。多分。お国が違うと納得するほかない。

 出発すればあとは順調。午前11時ごろ、フィラデルフィア・30th St.駅そばに到着。スケジュールがタイトな中、わざわざフィラデルフィアにやってきたわけはただ一つ。印象派の殿堂、バーンズ・コレクションに行くためである。ここにもシカゴ美術館同様、ジョルジュ・スーラの傑作があるのだ。ここは私立の美術館ですいていれば飛び込みでも入れるが、予約多数だと飛込みでは入場できない。よって事前の予約は必須なのである。昼食やバスの遅れなどを考慮して午後1時ごろに予約を入れといてよかった。本当にバスが遅れたのだから。

 通常はバーンズの公式HPで予約が出来るのだが、この旅行を計画して以後、何度もHPを訪れても12月18日の予約が取れない。というか受け付けていない。あせった。いろいろググるとHISでも予約が出来るとわかった。そこでHISのHPで注文したらあっという間に好きな日時に予約が取れた。あの時は実にホッとした。

 ところが出国前日に事件が起きた。数日前にHISからクーポンが届いたのだが、プリントアウトしてみると年月日が数年前の記載になっていた。おいおい!アメリカ人は融通がきかないから、こんなの現地に持っていったら入場拒否くらうぞ。急いで近所のHISに出かけ修正を依頼。すると、自宅出発の数時間前に正しいクーポンがメールで届いたのであった。海外旅行は大なり小なり必ずこういうことが起こるものだ。とにもかくにも間に合ってよかった。タクシーでバーンズ・コレクション玄関へ。予約のお陰でスムーズに入場できたのであった。

 バーンズ・コレクションについてはこちらを参照。複製、貸し出し禁止のはずが資金難とあってはやむなしと1994年に世界を巡回。日本にも来て、歴史的な動員記録を打ち立てたという。世界にとどろくこのコレクションの特徴はというと

@巨万の富を得た故バーンズ氏によるプライベート美術館である
A予約制
B故人の遺志を尊重し、絵の配置はそのまま
Cルノワール、マティス、セザンヌの数が膨大
D作品名と作者名が作品に添えられておらず、各部屋に設置された案内を手に取り確認しながらの鑑賞

と、実に独特。早い話が「文句があるなら見なくてよい」ということ。実際、バーンズ氏健在の20世紀初頭は印象派の評価が低く、氏のコレクションはとかく揶揄されたらしい。怒った氏は「お前らにはもう見せん!」と特別な事情がない限り、おおっぴらに見せることをやめたとか。「名物頑固オーナーによるこだわりのプライベート美術館」、これがバーンズ・コレクションということか。

 で、この目で見てどう思ったか。シカゴ美術館、ナショナル・ギャラリーを見た直後という事情もあるが正直、???ってな感じであった。まず上記@Aは問題ないがBDにはまいった。Bを頑なに守るためのDなのであろうが、このDが実にくせもので。作風で作者が一発で分かる作品ならよいが、大半は「誰の作だろう?」となるわけで、その度に手元の案内に目を通す。そして高い位置の作品に目線を戻す。これが数回ならよいが、これを数百回繰り返すとなると嫌気がさしてくる。しかし文句は言えない。なぜか?「嫌なら見るな」の場所だから。これがちょっとつらかった。しかし、このコレクションの代表作、スーラの「ポーズをとる女性」を見るだけでも足を運ぶ価値はある。

 あと、文句ばかりで申し訳ないがCもまいった。3人とも正直、私は好みではない。ルノワール・・・高名だが全てが素晴らしいとは限らない。マティス・・・あまり意味が分からない。セザンヌ・・・こんなに多いと飽きてくる。以上!! 私はよき美術愛好家にはなれそにない。

 とはいいながらアメリカ東海岸を旅してここに足を運ばないわけにはいかない。それなりに満足したのであった。

 午後6時ごろのニューヨーク行きのバスまでまだ時間があるので、もう一箇所。フィラデルフィア美術館は本日休館なのでNG。ちなみにここの正面の大階段は映画・ロッキーで主役が一気に駆け上がりガッツポーズをするあの有名なシーンのロケ地。記念の銅像が建ってるそうな。

 ここフィラデルフィアは1776年7月4日、独立宣言が採択されリバティベルが鳴り響いた土地。アメリカ人の聖地である。そこで、リバティベルが保存されているインディペンデンス国立歴史公園に出かけた。大荷物を持ったまま。

 どうやら独立記念館の見学ツアー(無料)に間に合いそうだ。この日最後の整理券を入手。急ぎ記念館へ。大荷物を持ったまま。30分間に渡ってこわもてのおじさんが館内を説明して回るがもちろん英語。よく分からない。手元のガイドブックには「1776年7月4日、トーマス・ジェファーソン起草の独立宣言が採択されたほか、1787年の憲法制定会議も行われた」とある。偉大なるアメリカのまさに原点に足を踏み入れたのである。それはそれは厳重なる警備であった。

 ひびの入ったベルを外から眺めていると早くも日没。バスに乗るためメトロで30th St.駅に戻る。

 ニューヨーク行きのメガバス(一人920円は安い!!)は定刻発のようであるがここでちょっとした出来事が。係りの人が預け荷物の目方を量りだしたのだ。重量オーバーすると追加料金? 「聞いてないよー」の世界である。幸い、オーバーせず金はとられなかったが、不意に訪れた落とし穴であった。以後、要注意である。

 夜道を北へ。バスは一路、憧れのニューヨーク!! 2階建てバス、結構揺れた。少し怖かった。しかし、遠くに尖ったビルの明かりが2つ。「あっ、エンパイアーとクライズラービルだな」。この瞬間は気が高鳴った。

 約2時間でマンハッタンに到着。荷物を受け取り最寄のメトロへ。今日入れて5日間の滞在となるのでメトロ7日間乗り放題券がベスト。33$。

 寄り道せずホテルへ直行。宿はマンハッタンではなく、川を渡ったマンハッタンの東のクイーンズ地区。とはいえ、マンハッタンの中心地にはメトロで15分くらいで行ける好立地。Queensboro Plaza駅すぐのComfort Inn Long Island City, Long Island City(現在、Red lionって名称に変更されている)。

 駅前の小売店で水とビールを調達。部屋に冷蔵庫はないので、氷でビールを冷やしなおし、風呂&洗濯&部屋での食事をしながら乾杯!!

 いやぁ入国以来ずーっと詰め込み型のスケジュール。今夜からこの部屋に4泊(1泊11892円はニューヨークでは超格安。マンハッタンではこの値段はほぼ無理)。つまり、無限荷物地獄から開放されて、ゆったりとニューヨーク見物ができる。それが一番うれしい。

 明日も名画鑑賞の予定。おやすみなさい。
今日の収支
フィラデルフィアメトロのトークン2枚 -2ドル×2=-4$(共同財布)
タクシー 30Th St.駅→バーンズ財団 -8.16$×114.95098=-937円(カード)
フラッシュバス -2$×2=-4$(共同財布)
NYメトロ7日券 -33$
共同財布へ追加 一人-20$ずつ
水1ガロン -2.5$ バドワイザー1L -2.5$(共同財布)
ワイン2本 -16.3$(共同財布)

残金 117$ 11000円 共同財布 24.15$
2017.12.17 2017.12.19
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