2017年12月19日 9.11メモリアルのリアリズムに震撼の巻 | |
手ぶらでニューヨーク観光1日目。 まずはマンハッタンを南下してチャイナタウンに足を運ぶ。お粥でも食べられるのかと思い出かけたが、これが実に小規模なチャイナタウンで開いている店がない。横浜、神戸の中華街は本当に立派な中華街であることを知った。近所のマクドナルドでエッグマフィンとコーヒーをいただく。やむない選択。コンビニがあちこちに点在するわけではないニューヨークでは朝食選びさえ苦労しそうだ。 メトロでアッパー・イースト・サイドに移動しフリック・コレクションへでかける。ここも昨日のバーンズ同様、個人所有の美術館。長年、門外不出が原則だったそうだが近年貸し出しも行われたとか。ここにもフェルメール作品があるという。早速入館。 ↑大都会の真ん真ん中にこの豪華な佇まい。ただただ圧倒される。 ここは故フリック師の邸宅で1階がギャラリーとして開放されている。各部屋にこれでもか!と名画が展示されている。いきなり、ヤン・ファン・エイク作と表させる作品が出てきて驚いた。個人で所有できるの?えらいことだ。 フェルメール2点、「士官と笑う娘」と「中断されたレッスン」を廊下のようなサウス・ホールで発見。実はここには3点あるそうで、3点目「婦人と召使い」はウエスト・ギャラリーに展示されているそうだが確認できなかった。おかしいな。見過ごすなんてことがあるのだろうか?もっと丹念に回ればよかったといいたいが、連日詰め込み式でなかなかそうはいかない。 個人美術館でこの水準ってまぁわが国ではあり得ないことでね。もしニューヨークに再び訪れることができるのなら必ずリピートするだろう。 美術館を離れ次に向うはマンハッタンの北、ブロンクス地区にあるヤンキー・スタジアム。 ↑ヤンキー・スタジアム訪問。 もちろん今はオフシーズン。外観だけでも見ておこうというわけ。見学ツアーがあるそうで確認すると25$。メトロポリタン美術館と同額!!と考えると気が引ける。あえなく辞退した。シーズン中に訪れた方が割に合う。グッズ売り場を冷やかしてこの場を去る。 マンハッタンを一気に南下。ロウアー・マンハッタン、海越し遠くに自由の女神が確認できる公園に行く。目的は自由の女神を見ることにあらず。ここから近くにあの2001年9月11日、世界が驚愕した「米同時多発テロ」の現場となったワールド・トレードセンター跡地がある。その地下には、事件の記憶を語り継ぐための博物館があり、毎週火曜日の午後5時から午後8時は無料開放となるのだ。そのチケットが午後4時から配布されるとあって早めに足を運んだ次第。午後3時過ぎには既に大勢が並んでいた。少額の寄付と引き換えにチケットがもらえる。夫婦で5$寄付した。 少々時間が余るので急ぎメトロでタイムズ・スクエアへ行く。 ↑タイムズ・スクエアのランドマークタワー。大晦日のカウントダウンといえばこのビル。TOSHIBAの看板もそろそろ見納め。 渋谷、新宿、ロンドン・ピカデリーサーカス、どこよりもきらびやかな場所であった。「来たぞ!ニューヨーク」を体感するにはうってつけの場所ではあるが、いつまでも居たい、見ていたいというような場所でなく、「一回見ればいいや」といったところだ。 ブロードウェイ・ミュージカルの中心地であり、大中小たくさんの劇場では連日連夜、数十?いや数百のミュージカルが上演されているという。劇団四季で知られる演目の看板がいたるところに点在。「ここが地上最高で最大のエンタメ中心地なのか」と思い知らされる。つまり、大都会・東京のエンタメ群も歯が立たないほどの物量を誇るというわけだ。この一角だけで大中小、数百の劇場が休みなく何らかの演目を繰り広げ続ける(半世紀以上の間)という現実がなかなか消化できない。ニューヨーカーはもちろんアメリカ国内の人々、そして世界中の人がここを訪れることによってのみ成立するのだろう。「東京は地方なのだ」と知るには、実際に足を運びその目で見る以外に知りようがない。東京人が謙虚になるためにも、東京人こそがこの地を訪れるべきだろう。 9/11メモリアル&ミュージアムに戻る。ここは国立の博物館。国の威信をかけた場所なのだ。 ↑地下に打ち込んだ基礎が保存、展示されている。 ↑鉄骨もご覧のありさま。 ビルの地下、つまり基礎が打ち込まれていた場所が博物館となっていた。アメリカという国が続く限りこの地をこうした形で守り続けるのであろう。国の威信の塊のような場所であることが部外者の私にも伝わってきた。メトロポリタン美術館は歴史の輝かしい産物としての必見ポイントであるが、ここは現代社会の負の産物としての直視せねばならない必見ポイントであると強調したい。つまり、「ニューヨーク、どこを見ればいいですか?」と問われれば「9.11メモリアルはマスト!」と答えたい。それくらい、インパクトある場所だ。 「ありのまま全てを記憶する」という意思が早々に読み取れたのだが「さすがに、飛行機がビルに突っ込む映像や、人が木の葉のように落ちていく映像はないだろう」と夫婦で会話していたが違った。全部見せてた。事件後に生まれた世代に事件を伝えるには、それも必要なのであろう。 くまなく見るには3時間では足りなかった。正直、「そこまでのものではあるまい」と高をくくっていたが誤っていた。もっと時間が欲しかった。 ホテルで飲むビールが楽しみだ。夫婦でホテルに戻った。 明日は、メトロポリタン入りびたりである。 |
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今日の収支 | |
ベッドメーキングチップ -1$(共同財布) マクドナルド エッグマフィン -3$×2=-6$ コーヒーS -1$ 税-0.62$ 計-7.62$(共同財布) フリックコレクション -22$×2=-44$(妻に22$貸す) 9.11メモリアル寄付 -5$ バドワイザー1L -2.5$(共同財布) 残金 68$ 11000円 共同財布 13.03$ |
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2017.12.18 2017.12.20 | |
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