2019年12月16日 パキスタン脱出。北インドの旅、始まるの巻
リーガル・インナーネット・インを午前7時過ぎに出ました。今からワーガー国境をめざします。午前中にはパキスタン脱出です。

ネットの世界には親切なことにラホール中心地からワーガー国境まで、庶民的な移動手段と共にコストまで克明に記されてます。パキスタンの流儀に多少慣れた今となっては、その手段とコストで移動を実行したいものです。検証実験みたいなものです。

ラホールからワーガー国境までは20数キロで、中間地点にジャラン・モールという市場があります。まず、リーガル・インターネット・インから北へ徒歩10分の大通りに出て105番ミニバス(写真001参照)に乗ってラホール駅に行きました。このバス、運賃が10PKRだったり15PKRだったりよくわかりません。今回は10PKRでした。次に、ジャランモールに行く乗合いチンチーに乗り換えます。ネット情報によると50PKRが相場だそうです。

ここで肝心なのが、ラホール駅前広場でワーガー国境方面のチンチーもバスも拾うことがまずできません。あるかもしれませんが確立は低いと思います。ラホール駅からラホール・フォート方面にのびる、鉄道沿いの大通りを約15分くらい歩くと、右側に鉄道ガードを潜りながらのヘアピンカーブがあります。このヘアピン沿いに曲がった先がワーガー国境にのびる道ですから、このヘアピンポイントまで行ってからワーガー国境方面を行くチンチーを拾うのが確実ではないかと思います。

その地点まで行き、ジャラン・モールに行く乗合いチンチーに乗りました。乗ること約30分、ジャラン・モール(写真002参照)に着きました。50PKR札を渡すとそれでおしまい。本当に50PKRでした。

次にワーガー国境まで行く乗合いチンチーに乗り換えました。のどかな田園風景ならびにレンガを焼く煙突を眺めていると約20分くらいでワーガー国境につきました。チンチーから降りて20PKR渡すと、チンチーはその場を去って行きました。ここでもネッ情報どおりの運賃でした。

ワーガー国境からラホールのリーガル・インターネット・インまでの約30キロ弱の移動。最安値は10+50+20=80PKR(約56円)で決定でいいと思います。

初めて陸路、インド側からパキスタン側に渡った方にお知らせします。以下、安価にラホール入りする方法です。
@パキスタン側の入管を済ませると、両替するぞおじさんが現れます。500インドルピーを両替すれば十分です。10PKR札や、50PKR札も混ぜてもらうと良いです。
@パキスタン側の入管施設を出ると、無料のSL型の乗り物に載せられます。降ろされた所の広場で待機するタクシーに乗ってはいけません。
A国境を背にして、一本道を歩いてください。大丈夫です。安全です。
B10数分歩くと国境エリアを出ます。出てすぐの所に直進と左に折れる一般道が出てきます。左にチャイ屋と郵便局があります。
C直進方面がラホールに続く道です。その方角に向う乗り合いチンチーをつかまえて、「ジャランモール!OK?」と聞いてOKなら乗ります。
Dジャランモールに着いたらお釣りがいらないように20PKR払う。
Eここでラホール方面行きのチンチーに乗り換える。
以上です。

さぁ、インド側からパキスタン側に入国した手順と今度は逆の道を辿ります(写真003〜009参照)。朝一番の横断者だったため、この日の国境の門を最初に渡ったのは私です!!

インドの入管は麻薬犬が臭いをかぎまわったりして厳重でした。対立国同士なので横断者が極少でも時間がかかります。インドの入管施設の入り口の所に流しのタクシーが数台、待ち構えてました。ぼられること必定ですから無視して通り過ぎます。サイクルリクシャーが見当たらないので近郊の集落アタリーまで歩くことにします。一本道を歩いていると、後ろから国境を渡った客を1人乗せたタクシーが近づいてきました。「アムリトサルまで100INRだ。乗れ!」と。うん、悪くないね!ノー文句で乗りました。

数10分でアムリトサル中心地に着きました。黄金寺院に行きます。無料の食事めあてです。365日、ここでは訪れた者に食事が無料でふるまわれるのです。信じられますか?本当です。インドをくまなく貧しい国と思い込むのは間違いです。日本にこんなお寺たぶん、ないでしょう。

ありつきました(写真010参照)。豆カレー、ヨーグルト、チャパティ。おかわり自由。凄いサービス!!さて、ここ(写真011〜012参照)を訪れたのは人生2回目。東日本大震災が起こった直後の2011年3月です。何度見ても、なんともいえない開放感に覆われますね。隣国ともめず、この姿、形がいつまでも残って欲しいと思います。たぶん、いつかまたここに来ると思います。

さぁ、ここ以外は見る所があまりないので次の街、ダラムサラを目指します。ダラムサラ!ピンと来る方は国際政治に精通されておる方ですね。中共に脅されたチベット仏教徒が国を追われたどり着いた地、チベット亡命政府が所在する街です。アムリトサルから近いですから今晩はそこに宿をとろうかと思います。

アムリトサルからは途中、パタンコットを経由します。アムリトサルのバス・ステーションからパタンコット行きのバスに乗りました。時間を先読みすると、ダラムサラにつく時間は夜9時ごろかと・・・。やばいな。宿、見つかるかな?

山道をひたすら登るおんぼろバス(写真013〜014参照)はついにダラムサラのバス・ステーションに着きました。夜9時です。あたり、まっくらです。流しのタクシーが1台止まってましたから「マクロードガンジーのKalsang ゲストハウスに連れてって」とつげて乗りました。運賃300INR。いやぁ、ラホールのゲストハウスでダラムサラの宿を調べておいてよかったです。お陰でお目当てのゲストハウスの目の前でタクシーを降りることができました。

繁忙期だと、ここダラムサラのマクロードガンジー(観光客が一番集まる人気エリア)はどの宿も満杯なんだそうです。けど今、閑散期!!寒いから・・・。

宿の男性もこんな閑散期の夜9時過ぎに客が来るとは思っていなかったようで、フロントデスク内の床に寝てました。起こしてすまぬ・・・。

個室&ホットシャワーで350INR(約525円)ですから、いかにパキスタンの宿が暴利だったかが分かります。やっぱり俺はインド派だわぁ!!!
今日の収支
※1PKR(パキスタンルピー)=0.7022円 1INR(インドルピー)=1.53円

105番ワゴンバス(リーガルチョーク→ラホール駅) 10PKR
チンチー(ラホール駅近郊→ジャランモール) 50PKR
チンチー(ジャランモール→ワーガー) 20PKR
タクシー(アターリー→アムリトサル) 100INR
キャッシング +2900INR
バス(アムリトサル→パタンコート) 140INR
チャイ 10
水2L 30
バス(パタンコート→ダラムサラ) 160INR
タクシー(ダラムサラ・バス・ターミナル→マクロード・ガンジ) 300INR
ホテル 350INR

残金 2457INR、4720PKR
2019.12.15 2019.12.17
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