2019年12月10日 歩く。歩く。歩く。ひたすらラホールの道を行くの巻  
ラホールの朝は早いです。イスラム教のアザーンが響き渡ります。最初は、これも異国情緒だと楽しめますが数日後からは安眠の阻害要因ということになります。

今日は丸一日使ってラホールを散策します。今晩の宿泊分を支払います。雑魚寝部屋の写真をUPしときます(写真001〜002参照)。002のようなベッドが大部屋に4台あります。こうしたタイプの旅に慣れてない人にはきついかもしれませんね。私は、そのリーズナブルさにいたく感銘を受けてますが。

本日のスケジュールは
@ラホール博物館
Aラホール城下町の散策
Bラホール・フォート
Cジェネラルバススタンドの下見

ひたすら歩きます。まず、ここラホールという街ですが、パンジャーブ州の州都でカラチに次ぐパキスタン第2の都市です。歴史的にも経済的にも重要な場所ですが近代化されているかというとそうではありません。どこの後進国でも言えることですが、道路には「排ガス規制?何それ?」と言わんばかりの乗り物であふれてます。よって空気が汚いのです。バングラデシュのダッカ、ネパールのカトマンズと同様です。はやく空気のいい、田舎が恋しくなってきます。ラホール城は中世の城ですからとにかく歴史のある街です。19世紀に英国統治下に入ったので、本日の宿のあるエリア近郊にはビクトリア調の建物が並びます。12月は冬にあたり、夜は少し肌寒いですが日中はベストコンディションではないでしょうか?猛暑の4〜9月は、訪れてはいけません。

宿から西へ徒歩20分。ラホール博物館に行きました(写真003〜008参照)。本国随一の品揃えだそうで、写真003のような代表的なビクトリア調の建物です。やはりこういう国の陳列は結構雑というか粗いですね。セキュリティーはしっかりしているのでしょうか?心配になります。写真004の断食するシッダールターは必見です。2世紀前半に作られた国の至宝で保存状態もグッド。ココでしか見ることができないだけに感慨深いものがあります。本来はガイドさんの丁寧な説明を聞きながら見回るのがいいのですが、私のようなタイプの旅には無縁です。残念!!

博物館を出て北方面にあるラホール・フォートに向いましょう。城壁を通過するとそこは実に庶民的なエリアでした。人間くさい、いやくさすぎる。衛生観念あるの?ってなくらいです。(写真009〜012参照
特に写真12、ヤバいっす。ゴミの川でした。高度経済成長時代の日本人も川にゴミを捨ててたそうですが、みんながそうすると歯止めがきかなくなるんでしょうね。これも後進国あるあるです。女子旅不向き、ここで確定。

ラホール・フォートの入り口が分からない!こういう馬鹿でかい人工物の入り口がどこにあるかくらいは、地球の歩き方に書いといていただけると非常にありがたいのだがいかがでしょうか?たどりついてから思うのでありました。「博物館からここまでタクシーで行けばよかった」と。今更遅いのですが。

ラホール・フォートの入場料金表ラホール・フォート(写真013参照)をご覧あれ。現地人50PKR、外国人500PKR!!まさに十倍。これもあるあるってやつですが、出会うたびに人種差別かな?って思うんですね。お返しに落語会の入場料、パキスタン人だけ十倍にするってどうでしょうか?来てくれればの話ですが。

ラホール・フォートはムガル帝国歴代皇帝が建造した巨大な城跡でラホール最古の建造物だそうです。1981年には世界文化遺産に指定されております(写真014〜016参照)。

ラホール・フォートの西隣にあるのが世界最大規模を誇るムガル時代に造られたハードシャーヒー・モスクです(写真017参照)。ハードシャーヒーとは皇帝を意味するそうで17世紀後半、ムガル帝国最盛期の第6代皇帝アウラングゼーブが建設したもので、なんと着工から完成までわずか2年半という。建物前の広場の1辺は160メートルで10万人が一度に礼拝できるという。

ところでモスクに入るにはどこでも必ず靴を預けなければなりません。預けた後で返してもらう時にチップを払わねばなりません。私は、周囲の人々がいくら払っているかを見てから払うようにしています。みな、10PKR札を渡してます。私も10PKR札を渡しましたが、「日本のお金を見せてくれ」と言い出してなかなか私の靴を返そうとしません。それどころか、「このお金、くれないか?」とらちがあきません。最後は靴をふんだくるようにしてその場を去りました。相手の頭はどうかしているのでしょうか?

この時点で、もうヘトヘトです。大きな道を挟んでラホール・フォートから逆側に渡ったところにジェネラル・バススタンドがあります。長距離バスの出発地点です。明日は、首都イスラマバード近郊のラワルピンディに行く予定ですから下見を兼ねて足を運びました(写真018参照)。雑多で人が密集し地べたを見ると絶望的なほどのゴミだらけときてます。こんな程度でめまいを起こしているようでは旅は続行不可であります。下見を終えて宿に戻ると日が暮れました。

朝、宿を出て戻ってくるまで水以外一切口にはしてません。腹が減らないのです。今晩も自宅から持ち込んだ食材の一食のみです。(写真019参照

このリーガル・インターネットインは日本人も安心して止まれる宿です。片言の日本語が喋られるめがねをかけた若いお兄さんがいます。聞くところによると、ここに宿泊に来た小樽の女性と入籍するとかもうしたとか。いずれ、小樽に行くのだとか。行く先々でこのような宿があればいいのですが、シャワーを浴びて明日行くラワルピンディ(首都イスラマバードから少し南に行った下町)の宿泊事情は最悪のようです。早くも先行きに暗雲垂れ込めてまいりました。
今日の収支
※1PKR(パキスタンルピー)=0.7022円

ゲストハウス(ドミトリー) 500
ラホール博物館 500
ラホール城 500
マスジット靴預け 10
乗合いチンチー(ジェネラルバススタンド→ラホール駅) 20
105番ワゴンバス(ラホール駅→リーガルチョーク) 15
水1.5L 50
キャッシング +3000

残金 6255PKR
2019.12.09 2019.12.11
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