2019年12月21日 名古屋にないフランスの名店がデリーにはあるのだぞ!の巻
さて昨晩ゲストハウスの wi-fi でググった結果、足を運ぶことにしたのはデリー郊外の新興都市グルガオンであります。大型商業施設の建設が郊外へ広がるというのは、日本だけの話でなくここデリーでも同じことでありまして、ゲストハウスに近いデリー中心地のメトロ駅から乗って南へ向かうこと約40分(途中一度乗り換えあり)。アンビエンス・モールという巨大ショッピングモール、日本でいうところのイオンに相当するような商業複合施設です。

最寄りの駅から徒歩15分ぐらいかかるのですが、歩く途中からそれらしき近代的な建物が見えてまいりました。何が恐ろしいって、そこへたどり着く途中の歩道に、物乞いが腰を下ろし、わずかばかりのお金を要求しておりました。イオンショッピングモールの入り口手前で物乞いを見つけるようなものであり、もちろん今の日本にそんな場所は一箇所もありません。しかし発展著しいデリーにおいては、これが現実です。恐ろしいほどの格差が、今もなお放置されたままなのです。

そんな複雑な気持ちを引きずりながら、アンビエンス・モールにたどり着くと、最初に見えてきたのがフランスの老舗パン屋、PAULの出店であります。実はここのエッグベネディクトが絶品であると報告されたホームページを昨晩読んだので、自分も体験しようと出かけてみたのでありました。

ここがインドか!?ここがデリーか!?と思ってしまったほどの圧倒的な清潔感、圧倒的な高級感。特にPAULは私が住む名古屋には残念ながら一件もありませんので、その衝撃は大きいものでありました。私ごとですが、私の妻は大変にPAULが大好きでありますので、名古屋の百貨店でPAULを誘致していただきたいものです。あとフランスの老舗でとっても美味しいバターを作る、エシレの出店もお願い致します。ここまで私ごとでした。

早速店に入りエッグベネディクトとアールグレイを注文しました(写真004〜005参照)。言うまでもなく大変美味しく頂戴いたしました。これ日本で食べたらいくらかかるんだ?いや、日本じゃない。本場パリで食べたらいくらかかるんだ?と思いながら、じっくりと味わったのは言うまでもありません。旅先で常にお金の事が頭をよぎるなんとも悲しい一人旅の実像です。セントレアを出てインド経由でパキスタンを巡り、ここへたどり着きましたが、初めての贅沢な食事ではなかったかと思うのです。旅もそろそろ終焉ですから、それぐらいの贅沢はいいでしょと納得することにしました。

さて、このショッピングモールをくまなく歩いて回りましたが、ここはどちらかというと百貨店系の店が並ぶ施設でした(写真007〜009参照)。インドの金持ち、圧倒的な勝ち組でなければ買い物できるような場所ではありません。中でも北海道の超有名店ロイス(写真006参照)が出展していたのは驚きました。 百貨店系とはいえ、割と安価に食事ができるフードコートも併設されておりましたから、すべてがすべて百貨店ぽいというわけではありません。ゲームコーナーのようなところもありましたし。

良い社会見学を済ませたところで、この商業施設を離れ、ここから歩いて約20分ぐらい歩いてサイバーハブという所へ向かいました。 行きのメトロの車窓から、このエリアにユニクロ(写真010参照)があることに気が付いたからです。

ユニクロといえばバングラデシュのダッカにあるユニクロへ出かけた際、ダッカのユニクロにしかない T シャツが売っており、値段も手頃のことから、お土産用に数枚買ったことを思い出しました。同じ体験ができるかもと、楽しみにしながらたどり着きましたが、ここでしか買えないという品物はありませんでした。もちろん見落とした可能性はゼロではありませんが、インド限定というものを置いてくれると嬉しいのですが・・・。どんなもんでしょうか?

その後、デリーの中心地に戻りました。デリーの中心地にはニューデリー駅の他に、オールドデリー駅(写真011〜012参照)という、もう一つの大きな駅があります。過去に足を運んだことがないので、見に行ってみることにしました。お世辞にもニューデリー駅だって近代的とは言えませんが、オールドデリー駅はもっともっと近代的とは言えない有様で、外国人がどうやって切符を買えばいいのかもわからず、ニューデリー駅以上に電光掲示板がいい加減であるがゆえに、切符を買ったとしてもどの列車に乗ればいいのか大いに迷うこと間違いなく、自分がもしもこの駅の利用者となったことを想像すると震えが止まらなくなりました。どうせ利用せざるを得ないのであれば、ここオールドデリー駅ではなく、せめてニューデリー駅であってほしいと心から願うのでありました。

オールドデリー駅からニューデリー駅方面へ続くエリアは、オールドデリーを代表する地元庶民が買い物をする雑多極まりない小売り店舗密集地帯です。あてどなく歩き続け、地元の空気感を身体全身で浴びながら、ひたすらニューデリー駅方面へ歩いて行きます。

で、このエリアのランドマークと言っていいジャーメイ・マスジット(写真013参照)にぶつかりました。このマスジットをぐるっと取り巻く道がございます。私の記憶が正しければ、初めて私がインドに行った時、つまり談志師匠のカバン持ちでインドに行った時、サイクルリキシャ乗車体験をした際に、通ったコースではなかったかと思います。二つ目になって間もない立川談慶師匠が、ことのほか嬉しそうに乗っていらっしゃった記憶がありますが・・・。あってるかどうかは不明です。

とにかく歩き続けようやく、ニューデリー駅のメトロ乗車側にたどり着きました。こっからまた反対側のメインバザールに出るのもめんどくさいので、乗合のトゥクトゥクを拾いメインバザール側へ移動しました。

疲れ果てて、ゲストハウスに戻り、持ち込んだ食材で食事を済まし、明日どこ行くかを再び wi-fi でググると気がつけばおやすみなさいというそんな一日でありました。さあ明日はどこへ行こうかな。明日の未明、インド脱出です!!
今日の収支
※1INR(インドルピー)=1.53円

キャッシング +2900
メトロ 19(メトロカードから支払い)
PAUL(エッグ・ベネディクト、アールグレイ) 624
メトロ 60(メトロカードから支払い)
トゥクトゥク 10
ゲストハウス 360
水2L 30

残金 2915INR
2019.12.20 2019.12.22
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