4月1日 インドで不惑。妻のメールで気がつくの巻。
 私は4月1日生まれだ。インドで不惑を迎えた。もっと早く気がついてもいいものだが、妻からのメールで気がついた。当事者はこんなもんだ。

 ホスペットに10分遅れで列車が到着。今回はAC2という設備の整った車両に乗った。冷房もついている。列車を降りる寸前、大男が「リクシャー?」と迫ってきた。お前、バンガロールから乗ってきたんか? 恐らく、ゆっくり入線する列車に乗り込みAC2やAC3といった“上玉”の観光客がいそうな車両にやってきて、いち早くセールスをかけに来たのだろう。恐るべき商売魂。恐るべき押しの強さ。この大男、古池“ピンキー”鱗林といい勝負を展開することだろう。私もこれくらい押してみるか。帰国したら。それは自信と比例するんだよな。まぁいいや。

 バススタンドまで2キロ。リクシャーで移動。バスに乗って世界遺産の街・ハンピにたどり着く。ハンピはそう、大変に辺鄙なところにある。ここはヒンドゥー王朝として南インド全域にわたって繁栄を極めたヴィジャヤナガル王国の14〜16世紀にかけての都であったという。岩だらけの荒野に人為的な都市を築いただけあって景色が奇妙だ。要するに場所を変えてまたもやインドの“岩と石”を見に来たというわけだ。時代背景や建築様式、私にはよく分からないので要するに「私、世界遺産に行きました」という既成事実化したいだけのことといわれれば、すまん。

図星だ!!

 ここでも自転車を借りて荷物を預ける。この地のランドマーク、ヴィルーパークシャ寺院のゴープラムに見とれるも最初のうちだけだ。初夏のインドの日差しがジリジリと強まり体力気力が奪われる。

  
↑こんな景色が見られる。日本ではちょっと見られない。

 有料ゾーンが2ヶ所あり世界遺産価格の250Rを払えば双方見ることが可能だ。その内の1箇所、戦車をかたどった独特の寺院建築・ヴィラッタ寺院の場所はやっかいだ。ガイド本の地図を見たところそれほど遠いとは感じられなかったが、見ると行くとでは大違い。歩けども歩けども辿り着かない。私はここでインドダイエットの成功を確信した。


↑辿り着いた先にあるのが戦車の石像。15世紀に作られたそうだ。

 
↑もう1箇所の有料ゾーンがこのエレファント・ステープルだ。エレファントというくらいだからこれは宮殿ではなく像小屋だ。ばかでかい。同時に9頭は収められる。建物中央で記念撮影。

 バテた。完全に。ご褒美ぐらい注入してもいいだろう。コーラだ。650mlで30R。インド入国後初の贅沢である。

 午後3時。次へと移動を始める。明日も世界遺産・パッタダカルに行くのだが、そこにはロッジが無いそうで近郊のバーダーミを目指すこととする。日没。バーダーミのバススタンドに到着した。ロッジが7〜8件居並ぶ。内、5件ばかりを訪問。部屋を見せてもらう。750Rを要求した1箇所を除いて他すべて“ダブルで300R”と言われる。見事なまでの横並び。なんか協定でもあるのかねぇ。寸分の狂いなし。インド当局に就職がかなったら手始めに、バーダーミのロッジを“独禁法”で取り締まってやる。必ず。

 しかたないので部屋が広めなところを選び、日本から持ち込んだカップヌードルを食べて寝る。


↑満員のバスで、小さな女の子がギアボックスに座って食い入るように前方を眺める。実に楽しそう。

支払金額(1R=1.65円)
紛失 3R、オートリクシャー(バススタンドまでの移動) 20R、ホスペット→ハンピ(バス) 15R、レンタサイクルとクローク 60R、ヴィルーパークシャ寺院入場料 2R、草履預けチップ 1R、世界遺産入場料 250R、やしの実ジュース 15R、コーラ 30R、ハンピ→ホスペット(バス) 15R、ホスペット→イルクル(バス) 80R、イルクル→バーダーミ(バス) 40R、ロッジ 300R、ベルボーイにチップ 1R、水(2L) 25R
合計 857R

残高
34825円、2.3MYR、2476R、120ドル、T/C550ドル
2012.03.30 2012.04.02
Index
TOPへ戻る