4月4日 そりゃここまで来たら泳ぐでしょ。
 ロッジ(というより思いっきり民家)のチェックアウトは午前10時だ。泳ぐならばその前にしないといけない。シャワーが浴びられない。調べるとアンジュナビーチの南10キロにカングートビーチという場所がある。ここは60年代に世界中のヒッピーが集結したという聖地だそうだ。ここをヌーディストビーチにしたりと、西洋人がやりたい放題にしていた場所らしい。んー見てみたい。ダイレクトのバスはなくバイクタクシーで行くしかない。片道の相場は100Rだそうだ。よし、ここで泳ごう。下着を水着に着替えズボンをはいて出かけた。幸いバイクタクシーが見つかり100Rで連れて行ってもらった。ガイド本には「ここだけインドと別世界」とあるが何てことはない。

ここも見事にインドだった!!

 ビーチはゴミの山だった。海の家の裏手が見事なゴミの山。これだけで十分にインドだ。何が恐ろしいって海で稼ぐ商売人がゴミをそこら中に捨てるんだね。インドだよインド。ここもインドだ。憧れの地でも何でもない。二度と来ないこと請け合いだ。野良犬、野良ヤギもいるし。

 さて、泳ぐのはいいけど脱いだ服やパスポートは誰が見る? そんなの一人もいるわけがない。しかたないから、名古屋市指定不燃ゴミ用ポリ袋45Lに全部詰め込み厳重にこま結びにする。袋を右手に持って泳いだ。格好悪かった。これじゃぁ泳げるわけがない。アラビア海に身を漬け込んだという事実ができたのみだった。10分後、ロッジへの帰路に着いた。帰りもバイクタクシーは100Rだ。

 それにしてもこんなところにわざわざ来たがる理由って何だろう? 恐らく彼らにあってはここに身をおくこと自体が目的化してるんじゃなかろうか? 他に理由が思い当たらない。

 ロッジに戻りシャワーを浴びてチェックアウト。今一度ビーチを見て、ゴア南東のマルガオ駅を目指す。19時発のムンバイ行きに乗るためだ。


↑ゴア南東のマルガオ駅正面。

 インドの鉄道は随分と近代化されている。大きい駅にはタッチパネル式の端末が設置されている。これでいろいろと調べることができるのだ。キャンセル待ちの切符が現在何番目であるかを知ることができる。ここだけインドではない。私は今、3枚のキャンセル待ちを抱えている。その中でジャガルオン発ニューデリー行きのAC2クラスの切符のキャンセル待ちが解け、予約が確定していた。ラッキー!! これでムンバイを離れ再びムンバイに戻るというようなスケジュールは避けられる。


↑トラック貨物が駅を通過。異様な風景だった。

↑これがAloo tomatoだ。

 乗車前に腹ごしらえ。駅の食堂でAloo tomatoとチャパティ2枚を食べた。Aloo tomatoはジャガイモとトマトのカレー。チャパティは小麦のクレープみたいなやつだ。まぁここの給仕の不遜振りと来たら。現地人のお客さんまで腹立ててたからなぁ。サービスという概念がないんだね。ここには。食べていたら乗るべき列車が入線してきた。あわてて飛び乗る。入眠剤って素晴らしい。周囲はかくも騒がしいにもかかわらずすぐに別世界へ。もっと持ってくればよかった。


↑乗り場に乗車リストが張り出され自分の名前を探す。

↑客車を牽引する機関車。

支払金額(1R=1.65円)
アンジュナビーチ→カングートビーチ(バイクタクシー) 100R、カングートビーチ→アンジュナビーチ(バス) 100R、ビール(330ml) 30R、アンジュナビーチ→マプサ(バス) 10R、マプサ→パナジ(バス) 10R、パナジ→マルガオ(バス) 23R、マルガオバススタンド→マルガオ駅(バス) 9R、水(1L) 12R、Aloo tomato 50R、チャパティ2枚 10R、クローク 10R、チャイ 5R
合計 369R

残高
34825円、2.3MYR、6052R、120ドル、T/C550ドル
2012.04.03 2012.04.05
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